ヨガをゼロから学ぼう!

ヨガ初心者さんのための分かりやすい解説

STEP4.ヨガでステップアップするには -ヨガ初心者がもっと上達するために

スタジオ通いに慣れたら、さぁ次の段階にステップアップしましょう。ヨガの上達のためにはスタジオで習ったことを家でも実践してみるのが良いでしょう。どのようにヨガを生活に取り入れるべきか、そしてさらなるステップアップのためのヒントを解説します。

ヨガの体験レッスンを受けてみよう

1.おうちでヨガをやってみよう

ヨガを生活の一部に

教わったことをその場限りのものにしないよう、ヨガ初心者がおうちでも自分で練習することはとても素晴らしいことです。ぜひ、無理のないよう日常生活の中に取り入れてみましょう。ヨガ教室に通うのは時間もお金もかかりますが、おうちなら自分の生活に合わせてマイペースに練習できますね。ただし、一度は知識のある先生に教わってから、が大前提。自己流で練習することは、間違った姿勢や呼吸を作る原因となり、最終的に心にも体にも逆効果となってしまいます。

大事なのは量よりも毎日ヨガを続けること

教わったヨガを絶対に1日1時間やる!必ず○時からスタートする!など、時間を縛ってしまうと「やらなきゃ・・・」とプレッシャーになり、気持ちよく続けることができなくなります。そう、大事なのは「気持ちよく毎日続けられること」。練習量と時間に厳格になりすぎず、最初は少しずつの量と時間から始めましょう。
1分でも3分でも、1つのポーズでも、太陽礼拝を1回だけでもOKです。

ヨガを楽しめる環境をおうちで作ろう

できるだけ他のものが気にならないような環境にすることも大切です。静かな部屋にヨガマットを敷く、スマホをOFFにする、リラックスできる音楽を流す、お気に入りのアロマを焚く、家族に「今だけ集中させてね」と伝えておく・・・ちょっとした工夫で、おうちでも集中モードに切り替えることができますよ。
完璧を求めず、小さな習慣を作っていき、「やらなかったらなんだか気持ち悪い」と感じられたらしめたものです。

ヨガ体験時の服装イメージ

必ずストレッチと準備運動をしてからヨガを始めよう

いくらおうちでの練習とはいえ、体を温めずに始めてしまうのは怪我の元。簡単なストレッチを取り入れた準備運動をして体を温めてから始めましょう。ポイントは、首、手首、足首など、体の端から体の真ん中へゆっくりとほぐしてゆくこと。そうすることで無理なく、全身の血液が循環します。
股関節や肩甲骨は大きな血管やリンパ節が通っているので、しっかりと念入りにほぐして温めてあげることで、血液のめぐりがよくなり、ポーズが行いやすくなります。

呼吸をしっかりしよう

せっかく体を動かしても、呼吸が止まってしまっていては全身に血液が運ばれていきませんし、リラックスできません。本当のヨガの効果を得るためには、いつもは無意識に行っている呼吸に意識を向けてあげることが大切なのです。まずは体から全ての息を吐き出し、吐き出した分だけ自然に新鮮な空気を吸いましょう。鼻から吸い込んだ空気が、喉を通り、肺を大きく膨らませ、全身の隅々まで行き渡り、細胞が指先まで温かく生き返るような感覚を丁寧に感じましょう。

ヨガで無理は禁物 できなくたっていい

早く柔らかくなりたい、難しいポーズができるようになりたいと、つい頑張りすぎてしまう方もいると思います。でも、無理は禁物です。あなたはなぜヨガをするのか、もう一度考えてみてください。

ヨガの目的は「心身ともに無理のない安定した状態で居ること」です。無理をしなくていいんです。心地よく感じるところで保ちましょう。昨日できたことが今日できなくなっても、焦らなくてもいいんです。できたり、できなかったり、いつの間にか安定してできるようになったり、変化を楽しみながら成長していくのです。

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2.さらなるヨガの上達を目指して

2-1.上級クラスのヨガレッスンを受けてみる

ヨガ教室には難易度別にクラスが用意されています。ヨガ初心者向けの基礎クラス、少しレベルアップした中級者クラスに慣れてきたら、もっと難しいポーズに挑戦したい、体をもっと引き締めたい、ヨガの魅力をもっと知りたいと思うようになる方もいるはず。
初心者向けのクラスより、筋力や柔軟性、バランス感覚が求められるようになり、難易度は増しますが、その分、できなかったことができるようになった時の達成感はひとしおです。上級者向けのポーズを練習するうちに自分の体の変化を感じたり、弱さを見つけたり、たくさんの新しい発見もあるでしょう。
色々なポーズに挑戦してより深いヨガの効果を得られるようになるのはとてもいいことですが、いつまでも忘れず大切にしていただきたいのは基礎。気の緩みがケガを招いてしまったり、ヨガ本来の目的を忘れてしまうことになっては全く意味がありません。
昨日の自分から一歩ずつ一歩ずつ前進していくように、自分の体と対話しながら、より難易度の高いポーズに挑戦してみてくださいね。

2-2.ヨガインストラクター養成コースに挑戦する

ヨガインストラクターとして活躍するための知識と技術を身につけたい、ヨガと深く関わる仕事をしたいと望む方向けに、ヨガインストラクター養成コースというコースがあり、全国各地の主なヨガスクールで受けることができます。
また、インストラクターになる予定はなくても、ヨガに深く興味を持ち、正しくヨガの知識を学びたい、自分自身の知識を深めたいという方も養成コースを受講できます。「自分はまだまだヨガ初心者で、インストラクターになるほどの覚悟も自信もない・・・」そんな方でも、養成コースを受けることで、自分自身の日常生活を豊かに過ごしていくための知識を多く得ることができますよ。

ヨガ体験時の服装イメージ

ヨガインストラクター養成コースで学ぶことができること:

  • ヨガの歴史や本来の目的とは何か
  • 正しいトレーニング方法
  • アーサナやアジャスト(身体的サポート)
  • 哲学、呼吸法、解剖学、瞑想
  • ヨガクラスの作り方 など

養成コースで学んだ知識は自己の自信や成長にもつながり、国内だけでなく世界中で幅広く活躍するインストラクターもたくさんいます。基本的には、コースを修了することで各認定機関から民間資格が与えられます。

3.良いヨガの先生に教えてもらう

ヨガインストラクターになるためには、国家資格や免許は必要ありません。つまり、そこそこヨガの経験がある人が「インストラクターになりたい!」と思ったら、それを仕事にできるのが現実です。
近年ヨガの人気は高まり、つまりヨガをする人が増え、スタジオも増えていることからインストラクターの需要は非常に高いと言えます。「だれでもインストラクターになれてしまう」
=「確かな知識や技術に乏しい先生が多い」
のは仕方がないことかもしれません。あなたを成長させてくれる先生を見つけるコツを解説します。

あなたを成長に導く知識や技術がある先生はこんな人

もしダイエットがあなたの目的であれば、プールに泳ぎに行った方がよっぽどカロリーを消費できます。ヨガは「幸せに生きていくための道しるべ」です。つまり身体を動かすこと以上に学べることがたくさんあります。ヨガについての一定以上の知識と技術がある先生の元で学ぶ方があなたの成長を早める助けになります。

ヨガ体験時の服装イメージ

■1~2種類のヨガの経験を長く積んでいる

あれこれたくさんやっている経験を売りにしている先生は要注意

■身体のことについての正しい知識がある

身体が柔らかい=いい先生ではありません

■身体を動かす以外のことも教えてくれる

体・心・呼吸の3つのつながりや哲学についても教えてくれるとよりよいでしょう

■ビギナーに対して正しいアジャストができる

全くアジャストをしないのもあまりよくありません、無理なアジャストをする先生はもってのほかです

■クラス中または前後にあなたに合わせたアドバイスをくれる

人との身体の違いやレベルを見極めてアドバイスをしてくれているかどうかが大切

■段階を踏んで理解するように促してくれる

ポーズを強要させる雰囲気をもっていたら、無理をして怪我の原因になりやすいので注意しましょう

■いかにヨガを生活の中で実践できているか

ヨガは生き方と言えます。ポーズを教える場以外においても、尊敬に値する言動や行動をしているかという点も大切です

ヨガインストラクターのプロフィールを見よう:その人の専門分野が分かる

ヨガには様々な種類があるため、一人の先生がどんなジャンルのヨガでも教えられる。ということはまずありません。もし若い先生で「どんなヨガでも教えます!」なんて方がいたら、ひとつひとつの知識は深くないということです。ヨガはそれほど広くて深く、ひとつのヨガのジャンルを極めるというのは長い年月が必要なのです。


  • どのヨガを勉強してきたのか
  • どんな風に人にヨガを教えたいのか

という点はその先生がずっと勉強していきたいという専門分野を示しています

全米ヨガアライアンス資格をもっているならベター:最もポピュラーな資格

ヨガに関する一定の知識と技術を持ったインストラクターであることを証明するための資格は基本的に民間資格ですので、実はここで紹介しきれないほどたくさんあります。
その中でも代表的なものが、全米ヨガアライアンス認定資格(RYT200)です。全米ヨガアライアンスは、アメリカで設立された世界最大規模のヨガ協会で、認定を受けるには、実践技術、指導技術、解剖学、哲学、呼吸法など、合計200時間の講座を受講しなければなりません。世界でもっとも知名度の高い資格と言えるでしょう。

その他、国内で養成コースを開講し、資格認定を行う団体(日本YOGA連盟一般社団法人全日本ヨガ協会AJYA一般社団法人日本ヨガインストラクター協会JYIAなど)も存在します。